今年は新型コロナの影響を受け、通勤時間が無くなったこともあり、
音楽を聴く時間が減ってしまいました。
気分が滅入らないようにしていたのか、気軽に聴けるからなのか、
ポップ系を好んで聴きました。
イギリスから出現した天才ポップ・アーティストの作品。 ポップの王道を貫いた文句なしに素晴らしい内容で、 最近ではKAI DANZBERGと同レベルの衝撃を受けました。 どの曲も自由な発想でのびのびと作られていて、 単に聴きやすいだけでなく、どこか引っかかりがあり その分耳に確実に残ります。 中でも1曲目(キラキラなサンシャイン・ポップ)と 5曲目(思わず体が動いてしまう!)が気に入っていて 何十回もリピートしています。 |
イスラエルから出現した、
驚愕の完成度を誇るシンフォ・ゴシック〜プログレ・メタル・バンドのデビュー盤。 とにかく「女性版ニルス・パトリック・ヨハンソン」 とでも称すべき七色の声を使い分ける 女性ヴォーカリストの表現力がとんでもないです。 (特にケイト・ブッシュが降臨するところとか大好き!) またこのスーパー・ヴォーカリストの魅力を最大限に引きだす 超絶演奏、大胆な曲展開、荘厳なストリングス、壮大なクワイアが実に見事です。 フレーズやアレンジにイスラエルらしさ(民族色)はありませんが、 ストイックに音楽と向き合う姿勢、卓越した演奏技術は ある意味イスラエルらしいと言えるでしょう。 この手の作品で久々に心が震えました。 |
アメリカのネオアコ〜ギター・ポップ系アーティストのデビュー・ソロ。 あまり知られていないようですが、なんなのこの完成度!?... 過去の偉人達から手助けを得ることなく、、 さりげなく自然に耳に残る美メロばかりを紡いでいます。 疾走曲の爽快感、スローバラードの泣き、なにもかもが最高。 メロディ至上主義のポップス・ファンなら必聴の隠れた名盤です。 このあとの作品は出てないんでしょうか... せっかく神レベルの才能を持ってるんだから 今後も作品を作り続けて欲しいなぁ。 |
ぐわ〜...年末たくさんの作品を聴きこむ予定だったのに、
本作をヘビロテするはめになり予定が台無し... アメリカはコネチカットの黒人女性3人組による レア・グルーヴ〜ディスコ・ミュージックなんですが、 えげつなく格好良いです... 脳では無く脊髄が反応し、無条件で体が動いてしまいます。 疾走を続けるドラム&パーカッション、 動きまくり跳ねまくるベース、 ワウが強めのギター、鋭く切れ込むオルガン、スペイシーなシンセ、 フィーリング豊かなヴォーカル&コーラスらが、 混然一体となり強烈なグルーヴ感を作り上げています。 宇宙の果てまでのぼり詰めていくような高揚感がたまりません。 こんな音、今狙っても絶対出せないでしょうね... この時代ならではの空気が作品を後押ししています。 レア過ぎて原盤に凄いプレミアがついてるそうですが、 そりゃそうでしょうね。こんなお宝が眠ってるなんて やっぱりアメリカは広いな〜。 |
THE KEY、RIVIERA、FOOL'S GARDENを生んだドイツから出現した、
究極のジェリーフィッシュ・フォロワーによるミラクル・ポップ作。 ポール・スティールのパクリとしか思えないジャケットといい、 再生開始0.1秒でミルクのこぼれ具合がわかるオープニングといい、 1人ジェリーフィッシュぶりが凄いことになっています。 純度の高い美メロがスラスラと出てくるさまは、 LAMAR HOLLEYのようでもあります。 こぼれたミルクが無ければ生まれなかった作品ではありますが、 ポップ・マニアなら必聴といえる完璧な内容です。 今後彼がどのような活動を続け、 自分の色をどのように出していくのかが、非常に楽しみです。 |
70年代のグラム・ロックが持っていた
ギラギラした魔力を現在に蘇らせるべく登場した
イギリスの新星ロック・スターによるデビュー作。 本人は「PROGRESSIVE ROCK MUSIC」と称していますが、 日本人の感覚からするとちょっとズレがあるかな〜... シンフォでもテクニカルでも無く、 プログレッシブなアプローチを取り入れた 王道ハード・ロックという感じです。 (ジギー・スターダストとかクイーンIIっぽい) 全曲がとても良く出来ている上に構成がドラマティックです。 過度にエフェクトをかました粘り気のある泣きのギターが ぐいぐい楽曲を引っ張っていてえらく耳に残ります。 一時期、完全に中毒になってました。 収録曲がもっと多いとうれしかったけど、 その分次回作に期待したいと思います。 |
オーストリアの新鋭シンフォ・バンドによる2nd。 デビュー盤は粗削りながらも新人離れした内容の濃さが 深く印象に残る佳作でしたが、 本作はそれをさらに上回る感動的な傑作となっています。 まず、演奏もアレンジも6年の歳月を感じさせ逞しく成長しています。 また、しっかりと楽曲構成が練られている上に、 覚えやすいメロディが矢継ぎ早に出てくるので 長い曲も全く飽きずに一気に聴き通せます。 今から次回作が楽しみでなりません。 個人的にはI AM THE MANIC WHALEと同じぐらいの逸材だと思います。 メロディアス・シンフォが好きなら絶対に押さえましょう! |
メキシコ系アメリカ人、
フアン・アントニオ・ロペス(腕っぷし強そう!)による
ソロ・プロジェクト作。 ビートルズやライナスが頭に過るような ピュアな美メロの宝庫となっていて、 気持ちよいくらいにど真ん中に直球をビシビシと投げ込んできます。 コーラスワークもとても綺麗でうっとりしてしまいます。 結構時間をかけて丁寧に作りこんでいる感じがするので、 次回作までにはまた時間がかかるかな... こういう才能こそ我々日本人が先頭に立って 正当に評価し育てていく必要があると思います! |
人気声優として多くのキャラクターを演じ続けている
花澤香菜のデビュー盤。 竹達彩奈が沖井礼二なら、こっちは北川勝利ですか... ひどすぎる、ずるすぎる... イイ感じに渋谷系をアップデート(古き良き部分はあえて残す)させた 楽曲、アレンジにもうメロメロです。 もちろんふんわりナチュラルでキュートな歌声も最高... 「恋愛サーキュレーション」で洗脳済、調教済の 埼玉県人なのでこれはもうしょうがないですね(笑) ここまでアーティスティックに作りこまれた傑作だと、 本人が結婚してもCDを売り飛ばす人は少ないでしょう。 それにしてもちょびっツってもう20年近く前の作品なんですね。 うわぁ、年取ったなぁ... |
中南米はキューバの奇跡的なシンフォ名盤。 古くからマニアに知られている作品だけあって、 一気に聴くのを躊躇するほど感動的な内容です。 キューバからイメージされるIRAKEREのようなラテンらしさは無く、 ヨーロッパ...というかイタリアのクラシカル・シンフォ名盤群に近いです。 もちろんプログレ名盤紹介に掲載します。 |
AFTER ALL。ALBATROSS、AMERICAN TEARS...様々な名盤を
数多く掲載していたマーキー31号のアメリカン・プログレ特集の
最後に載っていてずっと気になっていた作品。
(記憶違いだったらすみません...てなわけで再発がありがた過ぎて聴くのが遅くなりました) 想像していたほどシンフォ度は高くなかったですが、 逆に70年代アメリカン・ロックとして 非常に出来が良くシンプルに格好良くてびっくりしました。 時代にあわせて無理したところもあったのかもしれませんね。 プログレ名盤紹介にも掲載しますが、 個人的にはプログレ・ファンよりも一人でも多くの アメリカン・ロック・ファンに聴いてもらいたい一品です。 |
ドイツの名ピアニストによるジャズ・ロックの名盤。 再発が嬉しすぎて、ありがた過ぎて、 長い間耳にすることができませんでした。 ファンキーな1曲目、メロウな2曲目(←どちらも素晴らしい) に、思っていたより大人しいのかな...と思っていたらさあ大変! その後、手に汗握る展開が幾度も襲ってきて完全KOとなりました。 当然プログレ名盤紹介 にも掲載します。 |
フランスのピアニストによるロマンあふれる
ピアノ・インスト〜イージーリスニング作品。 ポール・モーリア、リチャード・クレイダーマンの流れを汲んだ、 あまりにもフランスなメロディ・ラインが 愛しくて切なくて、いてもたってもいられなくなります! ジョージ・ウィンストン的なところもありますが、 プラハ・フィルハーモニック・オーケストラのサポートのおかげで クサクサ&メロメロになってます。 ついつい韓流恋愛メロドラマのBGMに思わず聴き入ってしまうような クサいもの中毒の患者さんは騙されたと思って 是非チェックしてみてください! |
現ブルガリアの最重要人物である天才コンスタンティン・ジャンバゾフを
擁するメロディアス・ハード・バンドのデビュー作。 コンスタンティン・ジャンバゾフ関連作は数多く発表されていて、 スタイルも様々ですが、本作はCLEARLANDと同路線です。 (もっというとCLEARLANDをじっくり時間をかけて 丁寧に作りこんだ感じ。) エイジアやスティクスを想起させるような キャッチーすぎるメロディアス・ハードをベースに、 超絶ギター、クイーン風アレンジ、プログレ風味が加えられた 唯一無二のサウンドを存分に楽しめます。(個人的に大好物ばっかり!) 2ndも入手済です。早く3rdも出してほしいなあ。 |
このところ世間は不倫ブームで騒がしいですが、
ジェ・フリン(←切り方おかしい)もブームに乗っかれないかなぁ...
てなことで、もう出ないと思っていたELOによるまさかの復活作。 恐れ多くて耳にするのに5年かかってしまいました。 (この後さらに新作が出たことでようやく聴けました!) 文句の無しの名盤だった前作ZOOMから15年も経っているとは とても思えないです。 楽曲に多少ばらつきはありますが(といっても捨て曲は当然無し) ジェフ・リンにしか作れない心に深く染み入るメロディに、 枯れた味わいがプラスされています。最強すぎます。 今の彼にWHEN I WAS A BOYとかALL MY LIFEとか歌われると、 もう泣くしかありませんね。 ジェフ・リンは地球の至宝...いや宇宙の至宝です〜(ユニバースだけに) |
フィンランドが産んだ伝説のハード・ロック・トリオによる2nd。 KING'S XとKING OF KINGSを聴いて彼らのことをふと思い出し、 こちらも聴くことにしました。 ジミヘン、ツェッペリン、フロイドをルーツとしながら、 中近東フレーズを大胆に導入し、 サイケデリックな浮遊感とハード・ロックの攻撃性を同居させた 唯一無二のスタイルはこの2ndで完全に確立されたといえるでしょう。 魔法のじゅうたんに乗り、天に昇り続けていくような高揚感がたまりません。 ゾクゾクするほど格好良いです。 ドナ様ー!のカヴァーも絶品です。 それにしても、同時代にKINGではじまるプログレ寄りハード・ロック・トリオが 3つも揃っていたなんて非常に面白いですね... KING OF KINGSも中近東フレーズ使ってたし... |
孤高のハード・ロック・トリオによる4th。 当時先輩から 「すげー格好良いプログレ・ハード・トリオを見つけた!、 名前はキングなんとか...」と聞かされ、 即入手して聴きまくった思い出があります。 (実は先輩が話したのは別バンドだったのですが!(笑)) 今回ふとそのことを思い出し改めて聴きなしてみましたが、 古臭さを一切感じないどころか、 当時気付かなかった新たな発見の連続に驚かされました。 特に複雑な手法を使わずにここまで深遠な作品が作れるなんて... 歳を重ね耳が肥えたおかげでようやく気付くことができました。 こりゃミュージシャンズ・ミュージシャンって呼ばれるわけですね。 彼らのアルバムの中でもとりわけビートルズ度が高いのも嬉しいです。 音質も最高だし、歴史に残る名盤だと思います。 |
いまだに多くの日本人に愛されている
メロディアス・シンフォ〜ハード・ロック・バンド、
ニュー・イングランドによるデビュー前のデモ音源集。 最近、過去の音源がCD5枚組でリリースされたので、 慌てて入手済の本作を聴いてみました。 デモ音源ながらリリースされるということは、 やはり意味があるわけで、単なるマニア向けの作品とは 一味も二味も違っています。 アレンジが荒削りな分、彼らの持ち味の一つである、 甘酸っぱさ、青臭さがクローズアップされています。 メロディの良さが際立っているので パワー・ポップ好きには本作を先に聴いてもらいたいですね。 クイーン色の強い4曲目のシンセは、 インドネシアのYOCKIEが弾いているとしか思えないです! |
スペインの面白すぎるプログレ・メタル・バンドの飛躍作となる3作目。 クイーン+ドリーム・シアターだった1stに、 ヴァン・ヘイレンやパープルも混ぜ込んだ2ndときて、 さらにアメリカン・ロックの要素を貪欲に取り込んだサウンドは よりメロディアスかつドラマティックなものとなっています。 これまでどおり楽しくおちゃらけるだけでなく シリアスに迫ってみるなど、 アルバム全体の振れ幅がどんどん広がっています。 全力で熱唱するヴォーカル&コーラスもすこぶる気持ちよいです。 ライブを生で見てみたいなあ。 |
今は亡き名ドラマー、コージー・パウエルのデビュー・ソロ。 LPを持っていますが、名曲KILLERを聴きたくなり、 CDを買いなおしました。 その昔、大学で最初に仲良くなった友人の下宿先で、 プログレ好きであることを打ち明けた際、 その友人から「プログレってよくわからないけどこういうの?」 と聞かされ、大木金太郎(国際プロレス)のテーマ(笑)!が 流れた時の衝撃は今でも忘れられません! 超絶テクニックの応酬も多く、プログレ的な側面も強いので、 プログレ名盤紹介にも掲載しますが、 なにより全参加メンバーの個性が十二分に発揮された 名曲名演揃いの素晴らしいロック・アルバムです。 |
セルビアの才能あふれるギタリストによる
プログレ・メタル〜メロディアス・ハード系
プロジェクトの2作目。 かなりの傑作だった前作から8年も経っていますが、 嬉しいことに音楽性、クオリティともにしっかりと維持しています。 (楽曲によっては前作以上...3曲目のブレッドっぽいフレーズのとことかたまらんです!) A.C.Tをメロディアス・ハード寄りにしピロピロなギターを散りばめる 軽快かつ爽快なソング・ライティング、アレンジ、パフォーマンスに 一層磨きがかかっています。 キャラ的には、ブルガリアの コンスタンティン・ジャンバゾフにも近いかもですね。 また8年待つとしますか... |
スウェーデンから出現した超弩級のドラマティック・シンフォ・メタル・バンドによるデビュー盤。 ラプソディが確立したスタイルをひたすら追求し、 とんでもなくクサクサなフレーズを矢継ぎ早に詰め込みまくっています。 ラプソディが衝撃のデビュー(もう20年以上も前の話なのですね...)を飾った後に わんさか出現したフォロワー達と違い、 楽曲、演奏、歌唱、プロダクションの質が圧倒的に高いのがポイントでしょう。 年配者にとっては収録時間の短さ(胃もたれしません!)もうれしいです。 |
才人大山曜によるプログレ・ユニットによる3rd。 これまでと違った音楽を生み出そうとする意思が感じられる内容で、 アコースティックとエレクトリックの振れ幅を広げ、 室内楽もの、シリアスもの、歌もの(しかも何故かポルトガル語)... 様々な表現手法を模索しています。 試みの全てが結実しているかは微妙なので、 個人的には、1stや2ndのほうが好きではありますが、 前のめりの姿勢に共感できる良作です。 |
MAGLEV名義で発表した前作OVERWRITE THE SINが素晴らしかった
オランダのアーティストによる待望の新作。 今回も期待どおり...いや、期待以上の一大傑作です! 前回参加したヴァレンタインは今回参加していませんが、 ヴァレンシアやメタル・マジェスティのクラークソン兄弟、 アルイエン・ルカッセン、近年ヴァレンタイン化した ナイト・エリアのマーク・ボガートらの好サポートもあり、 初期ヴァレンタイン+初期ヴァレンシア+初期エイリオン的な (オランダ印2億パーセント的な)楽曲が揃っています。 (ある意味クリス・ドールマン並みのオランダ人脈!) 唯一の難点は効果音的な音飛びフレーズの導入です... 意味があってそうしているのだとは思いますが、 個人的には耳障りでした。 |
アメリカのベテラン・ポップ・アーティストによるソロ作。 音楽ジャーナリストとしても活躍しているだけあって、 過去のマスターピースを存分に吸収して作られています。 トッド・ラングレン(クローン度はペルーのPETER ELIZALDE並み!)と ビーチ・ボーイズ(WENDYをカバー!)の影響が色濃く、 時折苦笑いしてしまいますが、 結局はにんまりして聴き入ってしまう名品です。 全体に漂うノスタルジックな雰囲気は秋にぴったしです。 |
イタリアのシンフォ・メタル・バンドによる最高傑作3rd。 リアルタイムでチェック漏れしていて 今さら感はありますが聴いてみました。 ラプソディの弟分的なイメージを持ってましたが、 良い意味で予想以上にその表現があてはまる傑作でした。 発表当時よりも俯瞰して聴けたのも良かったのかもですが、 ラプソディよりもリアル(こっちはコンセプトが現実世界だし!)で 男らしくストレートでパワフルなので 思う存分楽しめました。素直に格好良い! まるでハロウィンとブラガの関係みたいだなぁ。 |
台湾を代表する男女混合ポップ・バンドの作品。 結成はうちのサイトと同じ1998年ということもあり、 15年目を迎える本作では、 炭酸飲料のように爽やかに弾けるだけでなく、 ロイヤルミルクティーのようなリラックスしたムードも出てきています。 相変わらず曲の質が良く、聴いていてハッピーになれるので、 安心して楽しめます。(6曲目はMOCCA(インドネシア)かと思いました。) こんな時代だからこそ多くの人に聴いてもらいたいなあ。 |
台湾のドラマティック・シンフォ・メタル・バンドによる2nd。 前作の流れを汲む激臭メロディ満載の様式美サウンドで ぐいぐい迫ってきます。 音質や演奏が改善されていないのは残念ですが、 一音一音に気合が入りまくっているので引き込まれます。 表面上は感じられませんが、根底にあるアジアン要素に 日本人魂が共鳴してしまうのかもですね。 MEI-YINGの女性らしい艶やかさ、柔らかさもたまらないです。 このクサさをキープし今後も傑作を残してほしいものです。 |
多くの作品をリリースし続けている
ウクライナのシンフォ・バンド、カルファゲンによる2019年の作品。 いつも聴こうと思うと新作が発表されてタイミングを逸し、 気が付いたら11thになっていました(笑) ようやく聴きましたがこりゃ参った!...現在のシンフォの教科書があるとしたら こんな感じなんでしょうね。旧作もちゃんとチェックします! 初期フラキン好きが、今のフラキンに求めている全てのものが この作品に詰まっている気がします。 これだけのクオリティを維持しながら、 ハイペースで作品を作り続けなんて、アントニー・カルギンは ちゃんと眠ってるんでしょうか、ちょっと心配になってきました。 (一時期のロイネもやばかったですが...) |
衝撃的なデビューを飾ったフランスの
メロスピバンドによる2nd。 これまでの他の同系統バンドと同様、 洗練されるとともに、疾走感が失われ、 無臭化することを恐れていましたが、 そんな心配は一切無用の傑作となっています。 目一杯クラシカルでドラマティックでシンフォニック... 前面に出てくるヴァイオリンも鮮烈で、 メジャーどころの名盤と比べても見劣りしません。 HEAVENLYの音沙汰が無い今、このジャンルの フランス代表と言って良いでしょう。 もちろん3rdも購入しましたよ! |
ザッパの遺伝子を受け継いだアメリカはマグナカルタの最終兵器、
MOETARによる2nd。 相も変わらずど変態な楽器隊による狂いに狂った演奏も強烈ですが、 それをバラ鞭を使うことなく、いとも簡単にねじふせてしまう 女性ヴォーカリストの女王様っぷりが見事です。 こんなヘンテコで超絶な演奏、ライブで再現できるのかなぁ? ...まあ、ニコニコしながら簡単にやってのけそうな人たちではありますが(汗) |
ノルウェーのプログレ・メタル・バンドによる3rd。 ドリーム・シアターのフォロワーとしてはトップクラスでしょう。 IMAGES AND WORDS路線を突き詰め、 自分たちの世界をしっかりと作り上げています。 超絶演奏技術を保持しているにもかかわらず、 よくもまあ立派な爪を我慢して隠しているなぁ〜 という印象で、一曲一音を大切にした大人な内容です。 本家よりすっきりしていて無駄が無いのが良いですね。 |
元祖アメリカのポール・マッカートニーこと、
エミット・ローズの、なんと43年ぶりとなる復活作!
(←43年ってギネスものじゃないの?) 「あの人は今」的なTV番組で〇−ムレス として発見され、無理やり番組の企画でアルバム作らされた(←全部ウソ)のでは? と思って軽い気持ちで耳にしましたが、 内容は本物中の本物でビビりました! さりげないけどしっかりとポップな楽曲は ブランクを一切感じさせません。 きっとブランクの間に良い楽曲を たくさん溜め込んでいたんじゃないでしょうか? 彼の偉大さを知りつくした後輩ミュージシャン達の 的確な仕事ぶり(魅力の引き出し方)も素晴らしいです。 早いうちに次作も出して頂戴!(43年も待てないヨ!) |
なかなかのプログレ好きと思われる
ベテラン・ミュージシャン達が結成した
アメリカのプログレ・バンドによる2nd。 まるでYEZDA URFAとKANSASを足してバージョンアップさせたようなサウンドで、 高度なテクニックを駆使して攻撃的に迫ってきます。 マニアックなんですが豪快でわかりやすいところは アメリカならではですね。 VOLTAも凄いけどHOLLOWもなかなか面白いです! |
スペインのメロスピ新鋭バンドによる2nd。 聴き進めていくとメンバーが ハロウィンあたりから現在まで数多くのメロスピを 聴いて育ってきたことが手に取るようにわかります! 7人編成という人数の多さもあり、やりたいことがたくさんあるのでしょう。 北欧、トラッド、和テイストまで取り入れています。 キラーチューンが無いのが惜しい...と思っていたら ラストのボーナス曲WE ARE!(アニソンのカヴァー)が神曲でした。 MAGLEVのような(たとえがマニアック?)突き抜けるような爽快さ... スターダスト、チャンピオン、ワールドと並ぶぐらいの名曲でしょ! 今後もアニソンのカヴァーにどんどん挑戦してほしいなぁ。 (ってそれじゃアニメタルになっちゃうか...) |
気が付いたらベテランの域に達していた
アメリカのシンフォ・バンドの2012年作。 BIG BIG TRAINと同じく、コツコツと成長を積み重ね 「継続は力なり」を証明するような傑作となっています。 自分達が愛してやまないプログレを長年探求し続けているだけあり、 単なるイエスのフォロワーに留まることのない、 起伏のある傑作となっています。 ある意味、イエスを強く意識させてしまう ジョン・デイヴィソンのジョン・アンダーソンぶりが バンドにとっては勿体ないようにも思えます。 |
現在も活動中の国産メロコアバンドによる1stアルバム。 最初から他のバンド達とは明確な違いがあったのですね。 メロコアの生命線といえるメロディの強さは圧倒的... 他のバンドが束になっても勝てないでしょう。 まるでひと夏の花火大会のように、 鮮烈さと儚さが同居した刹那的な空気感に 胸がいっぱいになります! |
奇怪なハード・ロック・トリオによる唯一作。 当時先輩から 「すげー格好良いプログレ・ハード・トリオを見つけた!、 名前はキングなんとか...」と教えてもらい、 ずっとKING'S Xだと思い込んでいましたが、 先輩が指していたのはこのバンドでした! あのロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースを担当し メジャー・レーベルから鳴り物入りでデビューしたとは思えない、 マニアックで濃密すぎるプログレ作となっています。 明らかに聴く人を限定する内容ですが、 一部の好き者は独特な世界に引きずり込まれ 抜け出すことができなくなる不思議な魅力にあふれた傑作です。 ヴォーカルの歌いまわし、変わったベースライン、テクニカルなギターソロ等... どこかメガデスっぽさを感じると思ったら、 中心人物のデズモンド・ホーンは何度も逮捕歴のある問題児だったそうで なんか納得してしまいました! (逮捕理由が下着泥棒とか無銭飲食だったら嫌だ...) |
インドネシアの映画音楽のサントラ作。 前年のADA APA DENGAN CINTA?に続き、 ANTO HOED & MELLYの名コンビが手掛けているだけあって、 単なるサントラとは思えない、彩り豊かな音楽作品となっています。 バラード、ダンスナンバー、バンドサウンド、インスト曲... 様々なタイプの楽曲において、MELLYが メロディメーカーとしての才能を遺憾なく発揮しています。 これだけ素晴らしい才能を持っているのだから、 MELLYにはソロでもバンドでもサントラでも楽曲提供でも なんでも良いので、この時期のように がんがん活動して欲しいものです。 |
グラスゴーの最重要ポップ・バンドが
バンド結成20周年という節目に発表した傑作。 実は彼らの作品をちゃんと聴くのは今回が初めてなのですが、 想像以上にパールフィッシャーズ(=大好物)だったので驚きました! もっとギター・ポップ寄りのイメージがあったのですが、 「なんでこんな荒廃した場所に、 こんなにも美しい花が咲いているんだろう?」的な 奇跡的かつ素朴な音に心が洗われる思いがします。 やはり新たに加入したデヴィッド・スコットの手腕が 大きいんですかね。 そうそう、本作のジャケットですが、 どう考えても次作のBEE STINGSのほうが しっくりくる気がするんですが如何でしょうか? |
ネヴァーモア、アーク・エネミー等の活動で知られる、
超絶ギタリストによる1stソロ作。 あくまでもヘヴィ・メタルに拘りぬいた ギター・インスト作としての理想像といえる内容です。 精密機械のように正確な演奏を見せつけたかと思いきや、 エモーショナルに泣きまくるなど起伏に富んだ内容となっています。 それにしてもジェフで始まるミュージシャンってなにげに凄腕な人が多いですね。 ベック、ポーカロ、バーリンにルーミスですか... (このメンツでバンド組んだら凄そう!(笑)) |
小学生でビートルズにはまった後、
中学生で最初にはまったのがビリー・ジョエルでした。 当時LPを買い集めていて、いつかは買おうと思っていた作品でしたが、 いつの間にか入手困難になってしまい、 長い年月を経てようやく入手できました。 (といいながら、しばらく間違えてスペインのATILA聴いて (こっちもオルガン炸裂)意外とイタリアン・プログレっぽいなぁ...と 思ってました!) その後のジェントルな姿からは全く想像できないほど 荒れ狂い、尖りまくった若き日のビリーのオルガンとシャウトが強烈です。 オルガン・ロック・マニア必聴の傑作であり、 プログレ名盤紹介に掲載したいと思います。 |
ノルウェーのプログレ・メタル・バンドの5th。 以前からずっと気になっていたバンドだったので ひとまず「深呼吸して」(←名曲)から聴きましたが、 え、えええ、これレディオヘッドじゃん?! こんな作品をバーンに掲載していいの?! ってぐらいメタル度が低いです!(笑) いわゆるプログレ・メタルの「プログレ」要素のルーツは、 大抵、イエス、ラッシュ、カンサスあたりになるかと思いますが 彼らはフロイドでしょう。(引きのイメージ) ペイン・オブ・サルベイションやリバーサイドあたりにも 一部通ずるような、深く深く沈み込むような楽曲群に ずるずると引き込まれ抜け出せなくなります。 ファルセットを多用するヴォーカリストの表現力には 圧倒されっぱなしです。 |
アメリカのテクニカルなシンフォ・バンドによる作品。 マニアの目がヨーロッパから北米に向いた際に 発掘・再発された名作群のうちの1つで、 確かMILKWEEDと同じ頃だったので、 バンド名が似ていて紛らわしかった記憶があります。 イエスを手本に力強くビシバシと押しまくる傑作です。 プログレ名盤紹介にも掲載します。 |
ノルウェーの新鋭プログレ・トリオによる2nd。 こりゃまた風変わりで紹介しにくいなぁ!... カンタベリー、フュージョン、叙情歌もの、シンフォ、 アシッド・ジャズ... 場面によって受ける印象が全く異なります。 ただ滅茶苦茶やってるようで、アルバム全体には ちゃんと統一感があるのがユニークです。 甘さと渋さが同居しているのが良いですね。 個人的にはグルーヴィーな1曲目路線にやられました。 CORTEXとか好きなお洒落さんに聴いてもらいたいな。 |
94年にマルタ共和国で結成され、
現在チェコで活動中のシンフォ・バンドによる
初期〜中期のコンピレーション。 96〜09年までの音源を収録していて、 随所に光る箇所はあるものの、 シンフォとしてもギター・ポップとしても 未成熟だった初期から、 メロディの美しさに焦点をあてた 現在のスタイルを確立していく バンドの足跡を辿ることができます。 やはり彼らの紡ぐメロディは格別ですね、 シンフォの枠に留めておくのは実に勿体ないです。 新作ももちろん入手しましたよ。 そうそう、TAKESHI'S CASTLEってタイトルの曲がありましたが、 これって「痛快なりゆき番組」のことですよね!? |
唯一無二の個性的すぎる音楽集団ゲルニカのデビュー盤。 ドラマ「刑事ヨロシク」を見る機会があり、 戸川純の名演を見て、急に聴きたくなって衝動買いしました。 (「やめてクレ〜」は買ってません!) リアルタイムで耳にした時の衝撃...というより 違和感が蘇るだけでなく、こちらが年を取ることで、 歌詞の意味、仕掛け、ユーモア、毒を理解できるようになり とても楽しめました。 古いのに新しい世界観、マニアックなのに 普段音楽を聴かないような人々も魅了する尖り具合... こんなヘンテコな集団は今も昔も見つからないですね。 ある意味プログレッシブです。 聴いているうちに漫画「元気があってよろしいっ」を 読みたくなっちゃいました。原律子ってどうしてるんだろ? (今は違う原先生が有名ですが)... |
リック・ウェイクマンの息子であるアダム・ウェイクマンを中心とする
ジェロニモ・ロードの後継バンドによる2nd。 ダークでシリアスなプログレ・メタル作品で、 気軽に聴けないこともあって、良さがわかるまでに かなり時間がかかりましたが、 細部までじっくりと作りこまれた中身の濃い力作です。 ダミアン・ウィルソンのシアトリカルなヴォーカルはもちろん、 それを支える演奏陣が想像以上に素晴らしくびっくりしました。 アダムは親父っぽい音色やフレーズを時折ぶち込んできますが、 これって遺伝子により自然とそうなっているのか、 サービス精神でやっているのか、どっちなのかなぁ... 初期ペイン・オブ・サルウェイションが好きだった方は 是非聴いてみてください。 |
イタリアのシンフォ・バンドによる2014年の作品。 新人バンドかと思いきや活動歴は結構長く(結成は1996年)、 充実したイタリアン・シンフォとして安心して楽しめます。 かなりジェネシスを気に入っているようで、 それらしいフレーズがたくさん出てきますが、 十分消化しきれていないように感じるので、 個人的にはジェネシス路線を抑えて、 こってりとしたイタリア路線を極めて欲しいです。 (何より同国にはTHE WATCHがいますし...) 今年発表した新作(購入済)ではさらにパワーアップしているようなので 今から聴くのが楽しみです。 |
コージー・パウエルのデビュー作を聴きなおした際に、
「ドラマーもので他に凄い作品ってあったっけ?」と、
数日考えて思い出したジャズ・ロックの名盤。 初めてこのアルバムの1曲目(QUADRANT 4)を聴いた時は あまりの凄さに腰を抜かすとともに、幾度もこの曲をリピートし続けて 先に進めなかったことを覚えています。 (当時はLPだったので毎回針を最初に戻してました) ふと思ったのですがこの曲が無かったら、 コージーの超絶名曲KILLERは作られなかったようにも思えます。 コージーのデビュー作はドン・エイリーが大活躍していましたが、 本作ではヤン・ハマーがすさまじい働きを見せているのが面白いです。 アルバム全体については プログレ名盤紹介に掲載します。 |
スウェーデンのメタル・バンドによる最高傑作と称される4th。 当時購入したメタルギア (ゲームじゃなくて雑誌です...実はバーンを一度も買ったことが無いのですが、 メタルギアは買ったことがあります) で彼らのことを知ったものの、 バンド名のB級臭(←じゃあTNTってはどうなの?)のせいで、 未チェックのままでした。 そんなわけでさほど期待していなかったのですが、 曲も演奏も音質も凄く良いじゃないですか! こりゃ北欧メタルが好きなら絶対に外せない強力盤でしょう。 この時代の作品ということで、ピュアでナチュラルな (やり過ぎることのない)北欧メタルの世界にどっぷり浸れます。 どうでもいいけど国内盤のタイトルは 「君の瞳は220ボルト」にしてほしかったなぁ... |
EXPEDITION DELTA(EDと略さないで!)の
SRDJAN BRANKOVICが在籍する
セルビアのメタル・バンドによる2020年発表作。 「え、これって2020年作品だよね?」と確認したくなるような 一昔前のネオクラシカル系スタイルを忠実に貫いています。 今の時代、この手のバンドは減っているので、 ちょうど良いのかもしれません。 ただ楽曲や演奏の質は高いので、 AT VANCEあたりを好んで聴いていたファンなら 満足できると思います。 特にゲスト(マーク・ボールズ、ティム・リッパー・オーウェンズ、 ファビオ・リオーネ)が参加した曲は、失礼が無いように心掛けたのか やたら気合が入っていて良い感じです。 そういえば隣国ボスニア・ヘルツェゴビナのEMIR HOTもこんな音だったような... このあたりって意外とネオクラシカル系の需要があるのかな? 4曲目の終わりのヴァイオリンは神田川かと思いました!(笑) |
フランスの暗黒魔神マグマが若かりし頃に産み落とした、
1974年ドイツでのライブ音源。 40年も経ってこんなお宝がリリースされ話題になるなんて いかにもマグマらしいです。 M.D.K.、THEUSZ HAMTAAHKといった大作の 鬼気迫る演奏が収められていて 来日公演時の衝撃が脳裏に蘇りました。 録音状態も素晴らしいのが嬉しいです。 (欲を言えば、ベースがトップなので もっと前面に押し出して欲しかったけど) 同じ曲でも時代により個性豊かなメンバーが入れ替わり 様々な演奏を繰り広げているマグマですが、 この音源は、神盤「LIVE」に比べると さすがに迫力、ヘヴィネス、華やかさでは劣ります。 張り詰めまくった緊張感に神経を研ぎ済ませ 一音一音に集中して味わうのが良いでしょう。 ヴァンデの鬼気迫るヴォーカルとドラミングが 会場の空気をビッシビシ切り裂いていく様子がたまらなく格好良いです。 観客の反応が薄いのはドイツだからでしょうか? (絶叫しろとはいいませんが(笑)) |
「台湾のNIGHTWISH」こと六翼天使の4th。 3rdが最終作だと思っていましたが、 リーダーがメンバーを総入れ替えして4thを作っていました。 明るめのクサメロを連発し疾走し続ける内容は相変わらずで、 本当にメンバーが入れ替わってるの?と言いたくなります。 (2ndや3rdを愛聴していたのは20年近く前なので、 実際は細かい変化もあるのかもしれませんが...) 似たような曲が多い(すぐカノンロックみたいになるのは台湾だから?)、 収録時間が長い、男性クリーンボイスが薄っぺらい... など弱点はありますが、 メロスピ好きなら楽しめるでしょう。 NOCTURNE MOONRISEとかMINSTRELあたりも、 彼らの作品を聴いて育ったのかもですね〜。 |
イタリアン・プログレ屈指の名盤「受難劇」で知られる
ラッテ・エ・ミエーレの3rd期のメンバーが結成した
「2.0」名義の新バンドによるクラシカル・シンフォ作。 これまで培ってきた音楽性をベースとしながら、 EL&P、ニュー・トロルス(というかコンチェルト・グロッソ)のエッセンスを取り込み さらに情感豊かな女性ヴァイオリニスト(最高!)が加わっていて、 シンフォ度が強化されています。 きらびやかなキーボードも イタリア語で歌われる歌メロも絶品... 壮麗で荘厳で泣きもたっぷりの一大傑作です。 |
ここにきてイタリアン・プログレ界で
「2.0」がブームなんでしょうか? こちらは、ルイス・エンリケス・バカロフとのタッグで作り上げた 名盤「汚染された世界」をスケールアップして再現したライブ作品になります。 ラッテ・エ・ミエーレの受難劇のセルフ・カヴァーほど 手を加えていませんが、RDMがカヴァーにあたりライブを選んだのは大正解! そもそも荒々しいハード・ロックを得意としていた彼ららしく、 ロック・バンドの力強さがダイレクトに生々しく伝わってきて 素直に感動できます。 聴いたことのあるメロディを随所に織り込みながら、 隙間なく展開を続け幾度も山場が訪れるスリリングな原曲の良さにも 改めて気づかされました。 |
ギターとキーボードを同時に弾きこなすという
アンジェロ先生もびっくりの芸当をこなす
ガブリエル・ガーディアン!(←レインエクシード臭?)が率いる
アメリカのメタル・バンドのデビュー盤。 プログレ・メタルとメロスピのおいしいところを 融合させたような作風で、アグレッシブに攻め続けます。 初期チルボドを思い出させるような スリリングなキーボードとギターの絡みも、 圧倒的な表現力で迫るパワフルなヴォーカルも実に見事な力作です。 アイデアが豊富で次々と湧き出ている感じがするので、 これからもっと伸びる逸材だと思います。 (ヴォーカルが他のバンドに引き抜かれ無いと良いけど) オープニングが70年代B級イタリアン・プログレ風なのは 何故なんだろう... |
おさかな天国状態な近年のプログレ・バンド勢
(STRANGEFISH、BEARDFISH、TINYFISH、STARFISH64、FISH ON FRIDAY...)
の中では歴史の長いイギリスのバンドによる久々の作品。 初期スポビをスケールダウンさせ(笑)ジェネシス風味を加えたような モダン・シンフォ作となっています。 小難しさは無く、テクニックを押し出すことも無く、 プログレ的な華やかさは無いのですが、 ポップで明快なメロディをこまめにつなぎ合わせた 耳馴染みの良い楽曲ばかりが並んでいて 思った以上に楽しめます。 A.C.Tが好きな人は中間部の畳み掛けとか 結構はまるんじゃないかな。 |